2006年05月29日

東西食文化の違い〜ところてんについて

東京の甘味処で働いていた時の職場での会話です。

先輩  「○○さん(あかちゃ家・妹)は関西出身だから、ところてん
     は黒蜜をかけて食べるんだよね?」

私   「えっ?生まれてこのかたそんな食べ方はした事がないで
     すけど・・・」


先輩  「でも、一般的に関西の人が黒蜜、関東の人は酢醤油で食
     べるんだよ」


これまた、私にとってはちょっとしたカルチャーショックでした。
一応、関西人と言われれば関西人でもある神戸っ子の私は、子供の時からずっと酢醤油&からしの食べ方をしていた為に、関西の人が酢醤油で食べ、黒蜜で食べるのは関東の人だとばかり思っていたのです。

でも、黒蜜なんてありえないと納得のいかなかった私は、幼い頃の記憶を辿ってみると、駄菓子屋さんで売っていたところてんって確か磯の香りがきつく緑っぽい色をしていたような・・・
いやいや、やっぱりそんなの「もずく」だとか「めかぶ」だとかに黒蜜をかけて食べる感覚(あくまで感覚ですから)に近いし、ありえない!と思った私は神戸に帰ってきた時にリサーチをしてみたのですが、やっぱり神戸の「甘味処」ではところてんは酢醤油なのです。

不思議に思い、少し調べたところ、その昔関東では伊豆半島で採れるてんぐさを煮出して作った寒天を食し、関西では関東から運搬の途中、長野で一度干して棒状にした棒寒天から作ったもの(無味無臭)を食していた為に関東では酢醤油、関西では黒蜜をかけて食べるとのことでした。

それでも納得がいきません(笑)
だって、神戸のところてんは緑がかった色をしていて磯の香りがしていたんですから。
で、またまた考えます。そういえば、私は寒天とところてんは、ずっと別のものだと思い込んでいたのですが、東京では寒天もところてんも同じものだったのです。要するに、サイコロ状か糸状かという形状の違いだけなのです。
ということは・・・

神戸では,寒天は棒寒天もしくは粉寒天といった加工された寒天を使い作ったもの(無色で無味無臭)で、ところてんは天草から煮出して作ったものだったようですね。
そして、ところてんが緑がかっていたのは、関東では晒し天草と言って日光に晒して色を抜いた天草を使う(晒しているほうが高級なのです)のに対し、神戸では葉緑素が抜けきれていない天草を使っていたからという訳です。

これは、神戸における寒天&ところてん事情なのですが、大阪と京都ではどのようになっているのでしょうか?
しかし、こう考えてみると食文化を東と西だとか、江戸と上方とかで大雑把に分けてしまうのも考えものですね。
posted by あかちゃ家 at 03:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして♪
一度だけ『海月食堂』さんへお邪魔しました神井と申します。

『ところてん』ひとつとっても奥深いですね〜
東西での食べ方の違いの思い込みは
結局、結論が出ないんですね!?
ますますもって奥深い・・・

この手の話題、大好きです☆
Posted by 神井 at 2006年05月29日 19:22
神井さん
はじめまして。

「ところてん」に限らず、地域ごとの食文化の違いは、とてもおもしろいですよね。
確か、四国のどの県かは忘れてしまいましたが、餡子の入ったおもちをお雑煮の中に入れて食べるそうですよ。

この手の話題、機会があればまたアップしたいと思いますので、よろしくお願いしますね。
Posted by あかちゃ家 at 2006年05月29日 23:32
以前、お店に伺った時も話題になりましたが
昔の駄菓子屋にあった『ところてん』は
関西、神戸でも酢醤油とからし、が多かったような気がしますね。
黒蜜はTV、雑誌などあとから入ってきた情報のようなイメージが強いです。
お好み焼き屋さん、お豆腐屋さんにもおいていたようでした。
Posted by 中年らいだ〜2号 at 2006年05月30日 01:30
中年ライダー2号さん
「酢醤油とからしが多かったような気がする」ということは黒蜜もアリ、だったのでしょうか?
気になります。
そういえば、ご近所のお豆腐屋さんにもところてん置かれていますが、どういうつながりがあるのでしょうね。

Posted by あかちゃ家 at 2006年05月31日 22:43
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